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「手話言語シンポジウムin松戸」へ参加しました

タイトル:松戸市に「手話言語条例」制定を実現しよう!
主催:松戸市ろうあ協会
共催:ちば通研松戸班、松戸市手話サークルゆうかりの会

 まず主催者・関連団体の挨拶、本郷谷松戸市長挨拶。そして講演とシンポジウム。会場は、八千代市長、関連機関・団体の方、多くの松戸市議会議員や市民で満席でした。

○講演:「なぜ手話言語条例をつくったか」北海道石狩市長 田岡克介氏の、全国市町村初の手話条例誕生について述べられた。スーパーのレジ係が、耳の不自由なお客にお礼を伝えたい、消防局では聴覚障害の方に正確な症状を聞きたい等々の声にこたえる形で、条例を制定。小中学校への手話の出前講座、高校では選択で手話の授業実施等、また手話フェスタも開催。手話フェスタに参加すると心が和むという、石狩市長。

○シンポジウム:千葉県聴覚障害者協会理事長 植野圭幸氏、松戸市ろうあ協会会長 渡邉義幸氏、全国手話通訳問題研究会 渡辺正夫氏。
 例えばメジャーリーグの中継では通訳され英語がわからなくても不自由は、しない。ろう者には「あらゆる場面で手話通訳により情報を正しく知る」ことが非常に困難。手話通訳者が少ない事、手話通訳の派遣依頼申請には即座に対応されない等、厳しい現状。手話通訳者の養成もなかなか困難。現状の改善のためには条例の制定は必須であること等、語られた。また、ろう者への手話導入等は、福祉的観点ではなく、手話は言語であり共生社会において、いつでも情報を受け、意見を自由に発信する状況が求められていると強調されました。2003年、世界ろう連盟の提案で障害者権利条約草案に「言語には音声言語と手話が含まれる」ことが盛り込まれ、2006年この草案を基とした国連障害者権利条約が全ての加盟国により採択され「手話は言語である」ことが世界的に認められ、2014年1月に日本も批准した。日本では2011年に、障害者基本法が改正され「言語に手話を含む」ことが明記された。

 会場から、K.I市議が発言:「平成26年、松戸市議会が手話言語法の制定を国に請求した」等。これらの事をより多くの方に関心を持っていただきたいと思いました。

平成30年3月24日